- 10月 15, 2024
- 10月 16, 2024
インフルエンザの流行に備えて
政府公報オンラインに、とても分かりやすい季節性インフルエンザ解説が載っていました。
さらに当院も10月から、インフルエンザ予防接種(HAワクチン)を実施しています。
インフルエンザは屋外の気温が低くなり、マスクをしていない時期に流行するので、コロナ前は秋冬の定番疾患でした。
しかし2020年の新型コロナウイルスによるパンデミック以降は、マスク装着の時期が長くなり、季節性と呼びつつも、春夏にインフルエンザ感染する場合が発生しています。
当院も開院からの9ヶ月を振り返ると、散発的にではありますが、風邪症状の患者さんの中でインフルエンザA型を診断(抗原検査)してきました。
おそらく、さらに寒くなる10月後半以降は、色々な場面で感染しやすくなることでしょう。
予防接種の効果については、
国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています※1。
6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています※2
現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありません。しかし、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。※1 平成11年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊(国立療養所三重病院))」
※2 平成28年度 厚生労働行政推進調査事業費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業「ワクチンの有効性・安全性評価とVPD(vaccine preventable diseases)対策への適用に関する分析疫学研究(研究代表者:廣田良夫(保健医療経営大学))」
引用:厚生労働省ホームページ インフルエンザワクチン(季節性)
などが示されており、自治体が高齢者(65歳以上、または重い持病のある60〜64歳)をメインターゲットとして、インフルエンザワクチン勧奨を毎年行う理由となっています。
まだ大丈夫、と思っていても、ワクチン接種後の免疫獲得まで2週間は要すると考えられますので、早めの接種をおすすめしています。
WEB予約にも対応中ですので、ぜひご検討ください。
- 世田谷区高齢者インフルエンザ予防接種
- 世田谷子どもインフルエンザ予防接種費用助成
- 任意接種(自費)
すべて実施可能です。