- 10月 22, 2024
医師4代目
当院は2024年1月に、世田谷区奥沢6丁目の医療ビルに新規開業しました。
東急大井町線の九品仏(くほんぶつ)駅から、徒歩1分の医療ビル3階に入居しています。
2023年秋の開院準備中は「新しく開業するのですか?」との質問が多くありましたが、医師家系の宮本家としては初代以来の”再開業”となります。
院長の曾祖父である初代の宮本八郎は、なかなか豪快な人物であったようで、2代目の祖父が地方新聞に連載した履歴書コラムにも、面白い話が載っています。
日露戦争に赴いた元・軍医で、診療所内では大腿切断手術(医療的にはAKという手術)を成功させたそうです。当時の医療水準で、麻酔・消毒・血管処理・縫合・術後管理等をどのように行ったのか、胆力にも驚かされます。
曾祖父が浜松市内で経営していた診療所は、祖父がアカデミアに進んだことで、継承されずに閉院したようです。
宮本忍は、今でもウィキペディアに掲載されているように、胸部外科医として数多くの業績を残し、社会評論も数多の著作があります。
小学生の頃、祖父母の家に行くと、難しい医学書や書きかけの原稿用紙が山積みになっており、何とも言えない凄みを感じました。
医局を率いた時期には肺外科だけでなく心臓血管外科への拡大も図り、日本胸部外科学会名誉会長にも就任しました。
3代目の父、宮本尚は祖父の影響もあって、はじまりの消化器外科だけでなく、心臓血管外科や循環器内科でもマルチな才能を発揮しました。
とても患者さんに人気があり、某病院の外来を隣同士で行っていた時期には、名医と呼べるほどの活躍ぶりを間近で見ていました。
介護保険制度におけるケアマネジャーとしても活動し、医療介護連携を含めて、多くの業績を残しています。
また、ご高名な先生方からも、当院の開院前に貴重なご助言、ご推薦を賜りました。
内覧会スライドの引用で恐縮ですが、改めて御礼を申し上げます。
初代が医師免許を取得したのが1904年、当院の診療開始がその120年後。
クリニック名には長い歴史を持つ「宮本家」を、ひらがな表記で新たなイメージとして組み入れました。
これからも末永く、どうぞよろしくお願い申し上げます。