院内検査

血圧脈波検査(CAVI、ABI)

動脈硬化を調べる血圧脈波検査として、CAVI(キャビィ:心臓腕脈波速度指数)とABI(エービーアイ:足首腕脈波速度比)の測定機器を導入しております。

いわゆる「血管年齢」の評価で、実年齢との差を知ることが可能です。

体力面に自信があっても、動脈硬化がひそかに進行していると脳梗塞や狭心症、閉塞性動脈硬化症などの発症リスクが高まりますので、動脈硬化度を調べる検査は重要です。

CAVI(心臓腕脈波速度指数)

動脈の脈波を用いて、大動脈の硬度を測定するための指標です。
この検査では、上腕と足首に圧力計を装着し、動脈内の脈波を計測します。
この脈波の伝播速度は、動脈の硬さによって変化します。
硬い動脈では脈波の速度が速くなり、柔らかい動脈では遅くなります。
この脈波速度をもとに動脈硬度指数を算出します。この指数は、動脈硬化の程度(血管年齢)を評価するために使用されます。

ABI(足首腕脈波速度比)

左右で足首と上腕の脈波速度を比較して、動脈の弾力性を測定するための指標です。
上腕と足首に圧力計を装着し、血圧を測定する検査方法です。
足首の脈波速度を上腕の脈波速度で割り、ABI(エービーアイ)を算出します。
通常、ABIの値は1.0〜1.4以上ですが、それ以外の結果は動脈硬化の進行や末梢血管疾患(PAD)の兆候を示す可能性があります。

心電図

フクダ電子製(血圧脈波一体型)

十二誘導心電図では、正常な心拍数や電気的な動きをその場で見分け、ときに発生する不整脈や心筋虚血も検索します。

正常な人でも、わずかな期外収縮(心房性=上室性、心室性)を認めることがあります。

右脚ブロックなどの心筋伝導障害は自覚症状に乏しく、健康診断や人間ドック、自治体健診で初めて指摘されることがあります。

エコー検査(頸動脈、腎臓)

頸動脈エコー検査

頸動脈と呼ばれる首の血管の状態を、断面図で評価するために行われます。頸部に超音波センサー(プローブ)をあてて、血流の速さや血管の内側の構造を確認することで、動脈硬化や血管の狭窄などの病変や異常を発見することができます。

腎臓エコー検査

腎臓の形状や大きさ、位置を評価するために行われます。
腎臓に超音波を照射して、腎臓の内部構造や血流を確認します。水腎症の検索も行います。
この検査によって、腎臓結石や腫瘍、感染、先天性の異常など、腎臓に関連する様々な病変や異常を発見することができます。

血液検査

HORIBA製(H330 CRP)

4分間で採血結果が判定できる、血算(白血球、赤血球、血小板)・CRPの迅速検査機器を運用中です。

急な感染症や体調不良時も、血液中の変化を正確に把握することができ、抗生剤など処方選択に反映することが可能です。

腎性貧血の治療効果測定でも、血色素量(ヘモグロビン)・ヘマトクリットの当日測定が有用です。

尿検査

シーメンス製

尿検査は専用機器での自動判定を行い、電子カルテに反映されます。

膀胱炎や持続性血尿、蛋白尿などを正確に判定することができます。

必要に応じて、外注での尿沈渣・精密分析を併用しています。

胸部レントゲン撮影

島津メディカルシステムズ製+コニカミノルタ製

肺および心臓、縦隔、肋骨や大動脈などの陰影を詳細に検索することで、呼吸器や心臓の疾患検索を行うことが出来ます。

画像診断支援 AI システム

エムスリーAI製(肺結節検出AI)

当院は、m3 AI Platform が提供する画像診断支援AI(人工知能)システムを導入しています。

胸部レントゲン画像から肺結節影候補域を検出し、該当領域にマークを表示することにより、見落とし防止を支援します。

ロゴ:AI導入医療機関

通常の胸部レントゲン撮影後、匿名化した画像データを専用サーバー経由でAIに送信します。

参考:M3 AI Platform

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