各種予防接種を行えます
予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンを接種することによって免疫をつけ、特定の病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても軽く済むように行われます。当院では、ワクチン接種として、インフルエンザや肺炎球菌などの接種を行っています。
当院で受付中のワクチン
予防接種のご予約をお願いいたします。
助成を利用しての接種を希望の方は、世田谷区の予防接種案内もご覧ください。
慢性腎臓病(CKD G3a〜G5)や糖尿病をお持ちの場合は、基礎免疫力低下のために感染症の重症化リスクが高く、当院では予防接種をおすすめしています。
- 帯状疱疹ワクチン(不活化):シングリックス
- 帯状疱疹ワクチン(弱毒生):ビケン
- 肺炎球菌ワクチン:ニューモバックスNP、プレベナー20
- RSウイルスワクチン:アレックスビー
- 子宮頸がん予防HPVワクチン(女性向け・キャッチアップ接種を含む):シルガード9
- 男性向けHPVワクチン(男性向け、世田谷区):ガーダシル
世田谷区「高齢者・子どもインフルエンザワクチン」、「高齢者コロナワクチン接種」について
令和7年度の世田谷区「高齢者・子どもインフルエンザワクチン接種」および「高齢者コロナワクチン接種」が、2025年10月1日(水)より当院でも開始予定です。
当院でのWEB予約は近日中に開始見込みです。開始次第、当ホームページにてご案内いたします。
接種に使用するワクチンの種類や価格(自己負担額)については準備中であり、区の助成内容に準じて確定次第お知らせいたします。
なお、インフルエンザワクチンについては、当院は東振協(東京都総合組合保健施設振興協会)助成対象施設です。
東振協の助成は、主に 健康保険組合に加入している被保険者およびそのご家族 が対象となり、補助券をお持ちいただくことで助成を受けた接種が可能です。
例年、多くの方にご希望いただいておりますので、予約開始後は早めのご予約をおすすめいたします。
よくあるご質問
備考
インフルエンザワクチンの区助成制度は相互利用が可能です。
そのため、世田谷区以外の都内22区・狛江市・調布市・三鷹市にお住まいの方でも、世田谷区の当院で助成を利用して接種することができます。
予防接種料金表
帯状疱疹、肺炎球菌、HPVワクチンはWEB予約が可能、その他のワクチンはお電話で予約をお願いいたします。
| 新型コロナワクチン (コミナティ) |
次回のシーズン開始時にご案内いたします。 |
|---|---|
| インフルエンザワクチン [WEB予約可能] |
|
| 帯状疱疹ワクチン (不活化ワクチン) シングリックス筋注 |
22,000円/回 原則2か月間隔、計2回接種 (50〜64歳の世田谷区民の方は、11,000円/回の助成を受けられます) (65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳・100歳以上の方は、定期接種の対象となります) |
| 帯状疱疹ワクチン (弱毒生ワクチン) ビケン |
8,800円/回 (満50歳以上の世田谷区民は4,000円/回の助成を受けられます) |
| 肺炎球菌ワクチン ニューモバックスNP |
8,300円/回 ※世田谷区高齢者定期接種(65歳のみ) 4,000円/回 世田谷区 高齢者肺炎球菌予防接種のおしらせ |
| 肺炎球菌ワクチン プレベナー20 |
12,000円/回 ファイザー社のプレベナー20は世田谷区の公費接種になっておらず、任意接種のみです。 |
| RSウイルスワクチン アレックスビー筋注 |
28,600円/回 *60歳以上の方 |
| 風しんワクチン(入手困難で受付中止) | 8,500円/回 該当者に助成制度 *厚生労働省*世田谷区 |
ワクチンについて
インフルエンザワクチン
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症で、このウイルスに感染すると1~3日くらいの潜伏期間を経て発症し、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。普通の風邪と同じように、喉の痛み、鼻水、咳などの症状も見られます。高齢者や基礎疾患をもつ方の場合、肺炎を併発するなど、重症化するケースがあります。
インフルエンザを予防する有効な手段のひとつが流行前のワクチン接種です。なお、毎年少しずつ性質を変えるインフルエンザウイルスは、異なるタイプが流行しますので、それに対抗するためにも、予防接種は毎年行う必要があります。接種してから効果が出るまでに約2週間かかるインフルエンザワクチンですが、その効果は約5ヵ月間持続します。日本の場合、冬の寒い時期にインフルエンザが流行することが多いので、毎年12月中旬頃までには接種するようにしてください。
肺炎球菌ワクチン
肺炎は、主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす疾患です。呼吸器の防御機能が病原微生物を排除できなかった場合や、病気やストレスなどのために免疫力が落ちている場合によく起こります。とくに、高齢者や慢性疾患を持っている方は肺炎にかかりやすく、しかも治りにくい傾向がありますので、肺炎球菌ワクチンを接種しておくようお勧めいたします。
なお、肺炎球菌ワクチンの接種は、1年を通していつでも可能ですが、5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがあります。再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。そのため接種の年月日は、忘れないようにメモに残しておきましょう。
RSウイルスワクチン アレックスビー筋注
RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
発熱、鼻水、咳など軽い風邪のような症状がほとんどですが、重症化すると気管支炎や肺炎になることもあります。
特に、高齢者や慢性の基礎疾患(喘息、COPD、心疾患など)、免疫機能が低下している人の場合は、重症化リスクが高いとされているため注意が必要です。主な感染経路は飛沫感染・接触感染で、手洗い・うがい、消毒、マスクの着用などで予防することができます。
アレックスビーは60歳以上の方に使用するRSウイルス感染症のワクチンで、1回0.5mLを筋肉内に接種します。1回の接種で2~3年程効果が持続すると言われています。
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)とは、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。当院では、シルガード9およびガーダシル(4価)の接種が可能です。
シルガード9は、子宮頸がんの原因の80~90%を占める7種類のHPV(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の感染を予防することができ、高いがん予防効果があるとされています。
ガーダシルは、HPV16/18型に加え、尖圭コンジローマの原因となる6/11型にも対応しており、男女ともに有効性が認められています。
定期接種の対象は小学校6年生~高校1年生の女子で、14歳までは2回、15歳以上は3回接種が必要です。
また、定期接種の年齢で2025年3月末までにHPVワクチンを1回以上接種した方に対して、2026年3月末まで「キャッチアップ接種」が実施されています。
また、世田谷区に住民登録のある小学6年生から高校1年生相当年齢にある男性(接種日時点)にも、接種費用の助成があります。(使用するワクチンはガーダシル(4価)のみ)
助成についての詳細は、下記世田谷区のホームページをご覧ください。
予防接種後の注意点
予防接種後の30分程度は、接種を受けた医療機関にそのまま留まるか、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきます。接種部位に異常反応が現れたり、体調に変化が生じたりしたような場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。また、接種部位は清潔を保ち、接種後24時間は体調が変化する怖れがありますので、過激な運動や大量飲酒は控えるようにしてください。